batchのブログ

知見の備忘録

「幸せ」とは

幸せについて考えたことはありますか?

 

 


最近,就活に向けて色々な企業の企業理念などを見て考える機会多いのですが,よくあるのが「○○を通じてお客様を幸せにする」とかっていうもの.

「幸せ」ってなんでしょうか?

定義するのはかなり難しいと思います.

それは,その人の価値観によって変わるからです.

先程のような企業理念を掲げている企業は非常に多いです.しかし,その企業の幸せの定義が示されいることは少なく,一体なにを目指しているのか曖昧だったりします.

 

 


大切な人ができたりして,「俺が幸せにするぜ」っていうセリフはよく聞く気がしますが,その人は本当に「幸せ」とはなにか自分の中で定義もしくは理解できているのでしょうか.
幸せがなにかよくわからないままそのようなセリフを口にしても,どうすればいいのかわからないことを「俺がそうする」って言ってもできっこないですよね.

幸せについてのある一冊の本を読んだのでその内容を踏まえて「幸せ」とはなにか主に自分のためにまとめていこうと思います.

合わせて,これをシェアすることによって誰かの考え方が変わったり,「そういう考え方もあるんだな」程度に頭の片隅で思ってもらえるといいなと思います.

 

 

 

 

 

 

 

 

「幸せ」ってなんでしょうか?

 

 

 

 

 

 


美味しいものを食べること,普段どおりの生活が送れることなど人によって様々だと思います.

私が前に読んだ住野よるさんの本に幸せについて興味深い一文が書かれていて,それが自分の中では幸せとはそういうことなんだなと思っていました.

その一文が以下

「幸せとは誰かのことを真剣に考えられるということ」


とても意味が広い文な気もしますが,たしかになと思いました.

大切な人ができて,その人を幸せにしたいとかその人のことを色々と真剣に考えている時点で自分自身も幸せなことで,それをお互い考えることでお互い幸せなのです.

 

 


誰かのことを真剣に考える機会って実はそんなにないですよね.

 

 


これも「幸せ」とはなにかという一つの回答だと思います.

 

 

 

「幸せ」についてはそれを達成するために他にも色々な要素があると思います.


経済的に裕福なこと,結婚すること,子供を授かること,海の見える過ごしやすい環境でまったり暮らすこと…


結論を言うと,経済的に裕福かどうかは幸せかどうかにあまり影響しません.これは海外の研究結果としても証明されています.


お金持ちになって某YouTuberのように好きなブランドのものを好きなだけ買って大きい部屋の家に住んで…


確かにそれも幸せなのかも知れませんが,お金がないと幸せにはなれないのかというと違います.


貧乏な家でボロボロのアパートに住んで,毎日同じ食事であったとしても,仕事から帰ってくるとご飯を作って待ってくれる奥さんがいたり,帰りを心待ちにしている子供がいたり,それでも幸せは充分に感じられます.


お金はあまり幸せとは関係ないのです.

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


そして,お金の使い方によっても幸福度は変わります.


手元に10万円あったとしてそれを10万円のハイエンドスマホを買うかそれで沖縄に旅行するか.


この違いは10万円を物質的なものを買うことに使うのか,自分のための経験に使うことなのかの違いです.


物質的なものは,他にも全く同じものを持っている人はたくさんいて簡単に比べることができます.
なので,自分だけが初期不良にあった場合などは間違いなく幸福であるとは言わないですよね.あっちのスマホの方がいいとかってなるんです.


しかし,沖縄に旅行に行くのはどうでしょうか.
いく時期や環境によっておなじ場所に行くのにでも異なる経験をすることができます.

それは,雨で最悪の旅行になると思ったけどタクシーの運転手の人に声をかけてもらって少しおまけをしてもらって移動できて少しハッピーな気分になったり.
同じ場所に旅行に行ったとしても全員が全く同じ経験をすることはないので他人と比べることは難しいです.私のほうがいい沖縄旅行したとはならないはずです.
また,経験はその後誰かに話すことができます.それは友達と食事に行った時に話したり,就職活動のときに面接官に留学の経験を話したり,経験を話すことはその場が盛り上がりさらなる幸せを生みます.


お金は,物質的なものを買うことに使うよりも経験に使ったほうが幸福度が上がります.

 

 

 

 

 

 

 

 

 


また,幸せかどうかは人との繋がりがかなり重要です.日本では,孤独死が社会問題になっていて,実際の調査からなにか困った時に近所に頼る人がいるかどうかを尋ねたところ,海外よりも圧倒的に少なかった結果がでています.


近くに仲が良い近所の人がいて,なにか困った時に頼れる人がいるかどうかは幸せに影響してきます.人との繋がりが多い人はそれだけ幸せを感じることができる可能性が高いということです.
また,幸せは伝染することがアメリカの研究からわかっています.不幸な人はどこか一人でぽつんといるイメージですが,不幸な人の周りは不幸で落ち込んでいる人で固まっており,幸せな人の周りは幸せな人で固まっていることがわかっています.

幸せは周りに伝染するのです.

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


読んだ本にとても印象に残った言葉が書かれていました.

「痛みは避けられないが苦しみは選択できる」

生きていれば友人と喧嘩したり,家族が亡くなったり,恋人と別れたり,心が痛むことは必ずあると思いますし,それを避けることはできないです.しかし,心が痛んだあとにすぐに気持ちを持ち直して少ししか苦しまないのかいつまでも引きずって苦しむのかは自分自身で選択できるのです.


幸せなる近道は,嫌なことや不幸な事があった時にまずは「自分は今辛い」と起こった不幸を受け入れることです.するとだんだん辛い気持ちを自分でコントロールできるようになります.お酒でごまかすのはなんの役にも立ちません.
しっかりと辛い不幸なことを受け入れることで自分がどうして今辛いと感じているのかを解釈することが大切です.これは認知科学の分野では「メタ認知」として知られています.辛い自分を客観的に見ることです.
辛いときにメタ認知をすることによって,冷静になって不幸と向き合うことができます.これができないとただ「つらいつらい」と思い続けて頭も真っ白になり心が病むだけです.


不幸なことが起きて辛いときこそメタ認知をすることで少しでも幸せな自分に近づくことができます.

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これが「幸せ」だという答えはないと思います.その中で住野よるさんが綴った「幸せとは誰かのことを真剣に考えられるということ」という言葉は簡潔に住野よるさんなりに幸せを表現していて素敵だなと思いました.

 

今回話した幸せについての要素を頭の片隅においてその場面場面でそれに沿って行動することで自分自身も誰かのことも幸せにすることができるのではないかと思います.


なんか綺麗にまとめようと思っても難しいですね.ただ頭に浮かんだことを書き殴る感じになってしまいました.いつか綺麗に整形したいと思います.

 

 

 

 

今回出てきた本

 

「幸せ」について知っておきたい5つのこと NHK「幸福学」白熱教室 (中経出版)

「幸せ」について知っておきたい5つのこと NHK「幸福学」白熱教室 (中経出版)

 

 

 

また、同じ夢を見ていた (双葉文庫)

また、同じ夢を見ていた (双葉文庫)